アンチエージング

アンチエージング

3.目の健康

さて適材適所の言葉の通り、部位によっては五大抗酸化物質に勝る成分が存在します。眼がその代表で、身体の中で唯一、外から毛細血管が見ることが可能な(眼底検査)特殊な部位です。

目で活躍する代表選手として皆さんもよくご存じのブルーベリーがあります。ブルーベリーの有効成分アントシアニンは元来、目の抗酸化物質として有名ですが、目にも豊富に存在するコラーゲンの安定作用もあります。またビタミン様物質フラボノイドであるアントシアニンはビタミンP類似作用により毛細血管保護・強化作用、循環改善作用があるとされています。
アントシアニンは目の網膜に存在する紫色の色素ロドプシンの再合成を助ける効能があるとされています。ロドプシンに光が当たることにより生じる信号が脳に送られる事で対象物が認識されるのですが、ロドプシン自身は光によってビタミンAに分解された後、ロドプシンに再合成されます。ところが長時間目を酷使するとロドプシン再合成が間に合わず次第に減少する結果、眼精疲労、視力低下が発生します。アントシアンにはロドプシンの再合成を促進する働きがあり、眼精疲労改善、視力回復効果があるとされています。
この作用はかなり即効性とされ摂取後4時間で効果が出現し24時間程度継続するといわれています。
またアントシアニンは夜間の視覚機能、暗順応機能を促進する事も確認されています。
2009年にはアントシアニンは目の網膜にある血管や神経細胞を保護する作用がある事を岐阜薬科大学の原英彰教授が発表して話題になりました。糖尿病網膜症と緑内障治療に貢献できる可能性が示唆されました。

もう一つ目の健康を保つのに重要な成分としてルテイン・ゼアキサンチンが挙げられます。
食品カロテノイドであるルテイン・ゼアキサンチンは網膜における重要な抗酸化物質で、黄斑・網膜の要因である黄斑色素濃度を高める働きがあるとされています。喫煙・飲酒や太陽光線は黄斑色素濃度を低下させることが判明していますので心当たりのある方は是非摂取したい成分です。

黄斑は網膜のほぼ中心部に位置し非常に多くの細胞(錐体)で形成される小さな部分で、物体をはっきりと判別する為に必要な高解像度視力を獲得するのに重要な部位です。黄斑色素こそ網膜・黄斑を守る最重要物質と考えられています。黄斑は太陽光線の大部分を受けますが、特に青色光によるダメージを受けやすいと言われています。ルテイン・ゼアキサンチンは可視光線を吸収することによりフリーラジカル(活性酸素)からのダメージを防ぎ、目の健康に貢献します。紫外線は角膜・水晶体でほぼ吸収されます。
ルテインは黄斑周辺部に多く存在しこの部位は暗所視での光覚を司る細胞があるとされています。
ゼアキサンチンは体内でも黄斑部のみにしか存在せず、特に黄斑中心部に多く存在して明所視での光覚を司ると考えられています。
また黄斑色素濃度は眼球水晶体の透明度と関係があり、ルテイン・ゼアキサンチンは白内障の発生度率を低下させると事が判ってきました。白内障の原因は加齢と紫外線と言われていますから納得できますね。
またルテイン単独摂取よりもDHAを併用した方が黄班色素濃度をより上昇させることも判明しました。

最近注目されている加齢黄斑変性(AMD)は、年齢とともに物が歪んで見え、最終的には失明に至る恐ろしい病気です。欧米では失明原因の上位にランクされ日本でも急増しています。これを予防する働きがルテイン・ゼアキサンチン摂取にある事が判明して来ました。
私の推薦するサプリメントは ルテイン・ゼアキサンチン・ブルーベリーエキスの他にDHA 、ビタミンC・Eやβカロチンも配合された。1日5~10粒程度の摂取で、毎日長時間コンピューターを操作される方が「眼精疲労がずいぶん楽になった」と絶賛されています。